3月のお題:ドライヴィング・ロックンロール 僕は43歳で自動車運転免許を取ったのですが(しかもAT限定なのですが)、取るのが遅かったからなのか、元々素質がないのか、大してうまくありません。しかし、取るのが遅かったからこそ沢山運転しておくべきだと思います。 ちょっと精神的に不安定なところがあって、時々たいした理由もなく「今日は運転やめて電車にしようかな?」と思うこともあります。 ところが、最近『認知行動療法』という本を読んで「調子が良いから行動を起こすでのはなく、行動を起こして調子を良くする」という考え方を知りました。これは程度の問題もあると思いますが、僕のような人間は、積極的にこれを取り入れた方が人生が豊かになるような気がしました。 そこで、先ほどの「沢山運転しておくべき」という話に戻りましょう。 沢山運転することで、反射神経の能力が落ちるのを遅らせることが出来ると思います。反射神経は大事です。そして、これは何かに似ています。 そう、ライブです。 昔、「ライブは3か月以上空けると勘が失われる」ということを書いたのですが、その「勘」とは、まさしく反射神経なのだ、と最近気付きました。 大体のMCは本番の前日くらいまでには考えますが、実際話すのはその半分くらいで、あとの半分は、お客さんの反応を見ながら考えて話したりします。この「お客さんの反応」というのが、ちょうど道路を走っている感覚に近いな、と思うようになりました。 これに対して、ハンドルをどう切るのか、アクセルなのかブレーキなのか…これを出来る限り短時間で考えないといけません。いや、「考える」という次元ではないのでしょう。経験を無意識の領域に叩き込む、と言ったらいいのかも知れません。 公道を走っていると、運転が上手い人と、そうでもない人が入り混じっています。僕が出入りするライブハウスはちょうどそんな感じでしょうか。荒い人もいるし、一番左の車線をゆっくり目に走る人も… 僕は、ライブに関してはATではなくマニュアル車をそこそこ乗りこなしているほうだと思うのですが、だからと言ってAT限定をバカにしたりはしません。それは、自動車の運転に関してはAT限定なので、気持ちが分かるという感覚を失ってはいけないからです。どんな人も得意な分野、そうでない分野があります。ギターのコードをよく間違える人も、会社では有能な人かも知れません。逆に僕は社会人不適合者です。 で、いつも思うのですが、下道を60Kmより出す人は是非下道を走らないで欲しいのです。プロのレーサーでも下道をレースの速度では走らないでしょう。 僕がサーキットで走れるようになる日が来るのかどうかは分かりませんが、ライブにも道交法はありますよ。
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